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新生ワークの抱負【2012.06】
ワークステージ 日向 菜採

 ワークステージの開所当時からの職員が退職し、今年度から新しい体制になった。私は4年目になるが、ワークで自分が置かれる立場も、周囲の状況も大きく変化した。「このままの自分ではいけない」と焦りを感じながらも、今が私にとって転機で大きなチャンスだと思っている。新たなワークに全力を注ぎながら、自分を高める一年にしていきたい。
  惣菜班は、新しく入った調理師と私が、ギョーザとシューマイの製造工程や衛生管理など食品工場部門を引き継いだ。ギョーザとシューマイは、お中元・お歳暮のセット販売で顧客もあり、味や品質を落とす訳にはいかない。プレッシャーもあるが、惣菜班を軸に食品工場を稼働させ、ワークステージの中心戦力に育てあげていくチャンスとして、前向きにとらえて挑戦していきたい。
  銀河の里内での惣菜販売は順調に売上を伸ばしており、週に2回、惣菜や野菜などを持って各部署を回り販売を行っている。特養の厨房メンバーが積極的に協力をしてくれ、給食で人気のメニューを販売したり、新人調理師が里のもち米を使用したおこわを開発したりと、里売りを盛り上げてくれている。作り手から「こんなもの作りたい」、農業の現場から「この食材をつかってほしい」など活発な意見も飛び出し、商品開発も楽しいものとなっている。強力なサポーターが参加してバリエーションが広がりつつある里売りに乞うご期待!
  惣菜班の利用者が、担当が代わることでどんな反応をするか 少々不安だったが、前担当職員が辞めることを告げた日に「休みの連絡をするときに必要なのでメールアドレスを教えてください」と私に聞きに来る人や、「電車が遅れそうなときは日向さんに連絡するね」とメールをくれる人などいて、すんなりと次の担当の私を受け入れようとしているのが伝わってきたし、彼らの逞しさ、頼もしさも感じた。
 工場の作業に入って私が驚いたのは、製造工程で利用者が担当する部門に関してそれぞれがプロフェッショナルな感覚を持って作業していることだった。全員が管理的な指示のもとに一斉に同じ作業を行うような働き方ではなく、調味料の計量、製品のチェック、肉の包み方など、各々が自分の受け持つ工程を極めており、自信を持って取り組んでいる。また、全体の一連の作業を利用者全員が身体感覚を通して捉えているので、指示がなくても、時間や日によって作業内容や製作品目が変わっても、作業工程がイメージできており、流れるように次の作業に取りかかり戸惑うことがない。
  こうした、彼らの仕事ぶりに感心しながら、この頑張りをもっと伝えたり、販売に活かしたりしていかなければならないと感じる。自分たちがつくった商品が、いろいろな人に喜んでもらえることで、さらに作り手の自信や喜びになると思う。現実的にもっと販路を拡大していきたいし、商品だけでなくそれを作る利用者の熱心な姿勢からも、自信をもって世間で戦っていけるはずだ。
  利用者のやる気や協力してくれる人たちのパワーをもらって今年は必ず目標売上を達成したい。私の使命として絶対果たしてみせる!
 
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