・芽が大事 大小なんて 構わない なでてさすって 育ってくれよ
・つぶさずに 芽をしっかりと 見守って 雨もふれよと 祈りを込めて
ジャガイモを植える季節がやってきた。今年も各部署で種イモを切って、アクを付けて畑に植えに出かけた。曇り空の中だったが、ワークステージの畑班がトラクターで掘り耕こしたふかふかの畑に、しっかりと畝が立てられている。広い畑にまくのでかなりの種イモを準備しなければならなかったが、グループホーム2ユニットの利用者みんなで作業したので、瞬く間に仕上がった。
GH1では、ゆう子さん(仮名)とチヨノさん(仮名)が種芋を切り、真知子さん(仮名)が灰をつけ、ヨツ子さん(仮名)が箱に並べてくれた。チヨノさんは「私は芽を大事にして切ったよ」と言った。じゃがいもを切ってただ灰をつけるという単純作業ではないのだ。芽を大事にしないと育たない。芽を大事にする人がいるからジャガイモも育つ。
さて、このじゃが芋が大きく育つには、お陽さまや雨の自然の恵み、草取りや病害虫の駆除など人の手がかけられる。みんなで収穫したあとは、それぞれの食卓に調理されて逸品となって登場する。ポテトサラダなのかコロッケか、やっぱりおふくろの味は肉ジャガだ。そんな、おいしい‘ほくほくさ’を夢見ながら、気づくとあっという間に楽しいイモ植えが終っていた。
私は新年度GH1に異動して、新しいスタッフとチームを作っている。スタッフひとりひとりの芽を大事にしながら、大地を耕すファーマーのように、どう育っていくのかを楽しみにやっていきたい。
|