デイサービスやグループホームも一緒に、ワークステージの皆と、春に植えたジャガイモ掘りに出かけた。畑に向かう途中で産直に寄り、スイカ割りのイベント用スイカを買った。お店の人が試食のスイカを食べさせてくれた。駐車場の車内で待っていた皆んなにも配る。フクさん(仮名)は喋らないが、いつもうなり声で「うまい〜」と表現してくれる。芋掘り前に、すでに休憩をしてしまった罰悪さもあるが、本番前にスイカで水分を補給したことにして、いざ畑へ。
畑に着くと、草がたくさん生えているところと、草刈りされているところがあった。どこにイモがあるのだろうと思いながら、私はクミさん(仮名)とスコップをもって土を掘る。クミさんが掘ったところからは、じゃがいもがゴロゴロ出てきたが、私が掘ったところからは何も出ず。クミさんが「おれの掘ったとこさは、出てくるのよ」と楽しそうに土を掘り、じゃがいもを拾う。
草取り名人の歩さん(仮名)は、はじめイモを拾っていたが、草が気になり草取りをはじめる。歩さんが草取りしたところは草が全くなくなった。フクさんは椅子に座り、監督のようにみんなが作業するのを見ていた。五郎さん(仮名)は、掘ったじゃがいもをワークステージの人と運んでくれた。力仕事はまかせろという感じで頼もしい。みんなそれぞれの関わり方でイモ掘りを楽しんだ。
掘ったじゃがいもを持ち帰ると、グループホームでは、ミキさん(仮名)が待っていてくれて、「ごくろうさまでしたね。早く(お昼)食べて。」と声をかけてくれる。じゃがいもを見せると「立派ですね」とキラキラ顔。ミキさんは、春にはみんなで灰まみれになりながら種イモにアクをつけた一人だ。クミさんは春に種芋をきれいに並べたことや、イモを植えた時に、雨が降ってきたが、作業をやめる
ことなく植えたことなどを思い出していた。
春の植え付け作業をみんなでやって、夏の収穫もみんな でやれた。そして、今年もジャガイモが食べられる。“買ってきた芋じゃなく”というところが銀河の里のいいところ。
みんなで生きているって感じがする。 |