トップページ > あまのがわ通信 > 2010年12月号 ゲスト記事 あまのがわ通信を読んで〜利用者家族より〜

ゲスト記事 あまのがわ通信を読んで〜利用者家族より〜【2010.12】
黒澤 千代子

 まずは、あまのがわ通信100号おめでとうございます。 毎号楽しく読ませて頂いております。あまのがわ通信が我が家に届きますと、早速に通信を広げてたくさんの写真の中からやっと主人の写真を探し出し、「あっ、写ってる」と眺めながら、家にいる時の表情とはまた違った様子を見て、銀河での穏やかな日々の眼差しが写真を通して伝わり、家族もホットする場面になり嬉しく思います。
 皆さんの記事を読みますと、仮名で一人一人の様子を細やかに観察しながら、ユーモラスに書かれてとても暖かな気持ちになって癒されます。時には読みながら笑いが止まらないときがあり、とても興味深く読んでおります。記事の終わりに「次号に続く」とありますと、次号が届く翌月まで待ち遠しい気持ちでいっぱいです。

  主人が通うデイサービスのホールにピアノが置かれておりましたので、誰が弾くのかなと思い職員に聞いてみましたら、デイサービスの利用者である西野さん(仮名)が来て弾いていますと教えられ、何時か聴いてみたいと思っていました。先日の運営推進会議の案内にて「ピアノ演奏 西野さん」と書かれてあり、楽しみにしておりました。会議当日は、西野さんのピアノの伴奏のもと、昭和の懐かしい歌を皆で歌うことができ、とても楽しい会議となりました。
 その西野さんですが、当時ケアマネージャーだった職員の板垣さんと西野さんとのやり取りが通信の記事として3回連載で面白く書かれていました。新人ケアマネージャーとして寝たきり寸前の西野さんに病院や役所を巻き込んで奮闘する板垣さんをよそに、自分のスタイルを貫き通すピアニストとのやり取りに笑いが止まりませんでした。
 実物の西野さんを見ますと、記事の中での板垣さんと西野さんとのやり取りを思い出し、また思い出して笑ってしまいました。通信の写真で見るよりもとてもステキな方で、またピアノを聞かせて欲しいなぁと思っています。
 特養ホームの三浦さんの「大雨の墓参り」の記事を読んで、人間の心と心の結びつきに深く感動しました。介護経験の無い三浦さんが龍治さん(仮名)から馬鹿にされながらも、本気で接している姿に心の美しさを感じ、記事を読んだ後も涙が止まりませんでした。“三浦大根”から“三浦さん”に昇格して本当に良かったですね。

 宮澤理事長さんの「ケアと教育の逆転」の記事の中で、「“銀河の里は、表向き介護や障がい者支援の福祉施設だが、その本質は人材育成の教育機関だ”とうそぶいてきた」とありましたが、デイサービス、ショートステイの利用者の家族として長年に渡り職員と接し、日々成長している姿を見ますと、それが嘘ではなく本当のことのように思います。この精神が宮澤理事長さんの常々のお話や通信の記事を通して若い職員の方々に日々受け継がれ、「高齢者施設は若者を教育する場」として、キラッと光る銀河の里でありますようにと願っております。
 最後に、職員の皆様方の御苦労に本当に頭の下がる思いです。心より感謝申し上げます。なお、あまのがわ通信が、これからもますます面白くなって行きます事をご祈念致します。
 
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