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事例発表の感動【2008.01】

グループホーム第1 西川 光子
 

 銀河の里で久々の事例研究会を開催することになった。里ではおなじみの放送大学の大場先生をお迎えすることが2年前から決まっていたのだ。その会にあろう事か私が事例発表することになった。私の担当のミヤさんが今年の2月から赤ちゃんを産み、育てはじめたのだが、それは他の利用者武雄さんや、フクさんとも深く関わっていたし、私自身の内面にも大きな影響を与えていた。この子育てはどういう意味があるのか。グループホーム全体のダイナミズムはどう動いているのか。銀河の里としてもこのことをきちんとまとめ、検討しておく必要がある動きのひとつだった。「メメちゃん育て、たましい込めて」とタイトルを決め、事例をまとめにかかった。
 メメちゃんは人形なのだが、ミヤさんは本気で育てている。周囲もその子育てに関わったり、巻き込まれたが、いいかげんでは許されない雰囲気がある。人形だからといって遊びなのではない。人形だからこそ命を吹き込める。魂を込められるということもある。モノと命、魂の関連が考察される事例として迫ろうというのだった。まずミヤさんの生い立ち、人となりから始まり、メメちゃん誕生にまつわる関係、そして子守と育て、メメちゃんにまつわる人びとのこれから、という内容でまとめていった。


 

 
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