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初めての梅漬け【2010.08】

デイサービス 小田島鮎美
 

 私は、今年初めての梅漬けに挑戦した。今年は梅が不作で、購入しようかとも考えたが、収穫に感謝し、宮澤家と米澤家で収穫した梅をみんなで分けて、梅漬けを作ることにした。
 宮澤家の梅とりでは、誤ってプラムの実を大量に収穫してしまうというハプニングがあった。「ここにもあるよ!」という声に、急いで駆け寄り「待てや!」と枝を掴んで、さぁおめ達採れや!と言わんばかりに力強く枝を引きおろすフジ子さん(仮名)。その生き生きとした姿に、自然とみんなが一体となり、エネルギーが湧き上がる。ものすごい勢いで、どんどんと実をもいでいたのだが、、、実がつるんとして固い手触りなのに気づく。(これは梅じゃない!?)急いで、ワークステージの松坂さんに確認すると、なんと私達がもいでいたのは梅ではなくプラムの実だった!慌ててみんなの所に戻るも、時すでに遅し、、、大量にプラムを収穫してしまったのだった。わたしの準備不足で、こんなことになってしまい落ち込むが、気を取り直して、梅の実を収穫。各部署で、塩漬けにした。
 今度は、塩漬けにした梅をしそと合わせる。しそを洗い、葉を取っていく。ふき採りの手つきで、バヅバヅッと豪快に葉を取る義男さん(仮名)。その枝に残ったこまごました葉を丁寧に摘むのは歩さん(仮名)とモト子さん(仮名)。葉を取り終え、アク取りの作業へ。塩と梅酢を入れ、一生懸命に揉む。みんなの手が、あっという間にピンクに染まった。最後に、それらをボウルに入れて「よいしょっ」と掛け声とともに、均等に混ざるようにボウルを動かす。義男さんは「1、2、3、4」と数を数えながら力強くかましていた。ところどころ、つぶれてしまった梅もあり、今年はうまくできるかな等々話していると「しょっぱいは成功のもと!」(失敗は成功のもと)と義男さんの一言。ささやかな笑いを誘い、無事に梅としそを合わせる作業は終わった。その後、梅漬けは順調に赤紫色に染まり、ふたを開けるたびにいい香りになってきている。「うめぇ〜、食べごろ」を心待ちにしている。

 

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