今年の父母の日会はGH1との合同で、利用者、ご家族、里のスタッフ、総勢約50名がデイホールに集まった。会の準備に利用者とご家族が一緒に昼食のおにぎり作りで、和やかなイメージの予定だったのだが、当日の朝は会場作りにおわれて、和やかにどころではなくなってしまった。「おにぎりできないかも‥」と危惧したが、いつもイベントに参加してくれる豊子さん(仮名)の娘さん達が、勢いよくおにぎり作りをしてくれた。おまけに豊子さんのひ孫さんが元気な男の子でムードメーカーになり、できたおにぎりやごちそうを一緒に運んでくれ、大助かりだった。
バタバタのなか、ご家族の皆さんに支えられて会が始まった。自己紹介では1人1人の思いが伝わってくる。ご家族からは「助かっています」という感謝の言葉が多く、私達スタッフからは「楽しいです」の言葉が多かった。思いが込み上げて言葉にならず涙ぐむスタッフもいた。大変なこともあるけれど、利用者との関係でいろいろなことを経験している毎日はスタッフにとっても意味深い事に違いない。
昼食後、大人数だったので全員ではなかったが、外に出てプランターや花壇に花の苗を植えた。ここでも豊子さんのひ孫さん大活躍。「僕もやりたい」と花を植える姿は利用者達の目にとまり、「かわいいね、かわいいね」とみんな微笑んでいた。
同時にホールの中ではもうすぐ七夕ということでご家族と一緒に短冊を書いた。豊子さんの娘さんは、豊子さんの手をとって願い事を短冊に書きながら、「お母さんは願い事ありすぎて叶わないかも〜」と娘さん達。いい雰囲気にみんなが集まって笑った。
そのあと、利用者の皆さんに担当スタッフからプレゼントカードを渡して、みんなでカードの写真をみたり、カードに書かれた思い思いの言葉を読みながら微笑ましい時間が過ぎていった。
最後に全員で集合写真を撮った。これも全員がおさまるまで大騒ぎだったが、見事に全員集合。「こっち向いて〜」と大賑わいの記念撮影になった。
“支えたい”の気持ちはいつも“支えられて”になって繋がる。
みんなの“ありがとう”が伝わりあう父母の日会だった。
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