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初体験【2010.06】

デイサービス 明石 寛
 

 5月31日“もち米の手植え”が行われた。当初は27日を予定していたが天候が悪く延期が続いたが、この日は晴天で絶好の手植え日和となった。
  私も田んぼに入って手植えをしたが、これまで農作業に全く縁のなかった私は、手植えをするのが初めてなら、田んぼに入るのも初めてだった。植え始めると周りからかなり遅れてしまう。そんな私の横にサエさん(仮名)はしっかり付いて作業してくれた。サエさんは田んぼに到着すると真っ先に田んぼに入る、かなり活動的な方だ。「遅れちゃいましたね〜」と私が言うと、「慣れてないから仕方ない!」と一喝。また別のスタッフが写真を撮ろうとすると「鼻水が出てるから〜」と言って顔を隠したりと可愛らしく、色んな一面を見せてくれた。
 周りのあぜでは、苗を植えやすいように細かく分けて渡してくれる良夫さん(仮名)、手植えをしている人に届くように力いっぱい苗を投げてくれるソノさん(仮名)、そして周りから声を出して応援してくれる方々。田んぼに入らないひとも田植えに参加している気持ちがみんなからしっかり伝わってくる。 作業が終わると、「おつかれさま〜」と声をかけ、お茶やおやつをすすめてくれる。グループホームの歩さん(仮名)はわざわざコップを私の口に持ってきてお茶を飲ましてくれた上に、汚れた手足を「きれいにしてあげるから」と水をかけてくれた。笑顔で接してくれる高齢者の方につられ、私も疲れを忘れて笑顔になっていた。
 今回の手植えは、デイサービスだけでなくグループホーム、特養、ワークステージも参加するイベントだったが、スタッフや利用者の方が一体となった作業は、今まで感じたことのない不思議な感じを味わった。
 少し話は戻るが、私はこのイベントを行う前の事前会議にも参加させて頂いた。この会議の際に“里らしい”という表現がよく出てきた。この時の会議に限らず、新人研修の時にも、“里らしさ”という言葉をなんどか聞いたのを覚えているが、銀河の里に来てまだ3ヶ月程の私には、この言葉をなんとなくしかイメージすることが出来なかった。しかし、今回“もち米の手植え”に直接関わらせていただくことで、スタッフと利用者が一体となっている“里らしさ”を感じることが出来たように思う。
 今回のイベントでは、手植え、里らしさ等、自分にとって初体験や発見がたくさんあった。秋の収穫も今からとても楽しみだ。


せーのっ!
 

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