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ワークステージ新年会【2010.04】

ワークステージ 日向 菜採
 

 ワークステージの大イベント・新年会が2月10・11日に志戸平温泉で行われた。(私は今年が初参加。)どうなるのか想像がつかないこのビックイベントに、半年前からドキドキわくわくしていた。
 今年の参加人数は総勢38名。今年度新しく入った利用者や職員も参加し、今までとはまた一味違う新年会になった。
 新年会の準備は1月の初めから始まった。雅義くん(仮名)、えびちゃん(仮名)、祥くん(仮名)、裕美さん(仮名)が新年会実行委員となり、宴会の流れや部屋割りなどを決めていった。ワークの営業部長の雅義くんは、常任の委員長・宴会部長で、打合せも慣れた感じで進めていく。
 私は彼らが進める会議のスムーズさに驚きながら、利用者が、自分たちで主体となってやろうとする勢いを感じて、ますます期待がふくらんだ。
 宴会のメインはなんといっても「カラオケ」。みんなカラオケが大好きで、マイクの争奪戦になるため、ひとり2曲までとし、歌う順番もくじ引きで決めた。えびちゃんは、「○○さんとデュエット!」などユニークなくじを考えてくれたが、自分が発案した「一番はおまえだぁ――!!」というくじが当たってしまった。新年会が近づくと、日に日にその緊張がましていき、えびちゃんは前日は眠れなかったらしい。
 新年会当日は、昼からいつもに増してワークの雰囲気が明るかった。宴会は、雅義くんの司会でカラオケがスタート。嵐や浜崎あゆみなど今流行の曲から五木ひろしなどの演歌までさまざまな曲が歌われ、みんな堂々と歌い上げていた。
 これまでの新年会では毎年カラオケが始まると、音が苦手なのか、耳をふさいで泣き出し、会場から出て行ってしまっていたという昌子さん(仮名)。今回は、宴会場に入るとき、とまどいはみせたが、会場の後ろの方で座ったり寝転んだりしながら、関さんにお酌するなど頼もしい感じだった。そして、他の利用者が昌子さんの大好きな「崖の上のポニョ」を歌い始めた時だった。なんと、昌子さんはむくっと立ち上がり、その曲にあわせてポニョを踊り始めた。「ポニョといえば昌子さん」なので、みんなの視線は昌子さんに向けられ、手拍子が巻き起こった。人混みや大きな音が苦手で、怖がっていたという姿からは想像もつかないほど、ニコニコしながら堂々と踊っている昌子さん。彼女の姿を見て、周りをぱっと明るくしてくれるその力にあらためて驚かされた。
 昌子さんは、踊り終わったあと、理事長のところに駆け寄って「踊ったから歌わなくてもいいよ」と話した。泣いていたのは、歌いたいけど歌えなかったからなのか…?そうだとしたら来年はどんな姿を見せてくれるのだろう。昌子さんだけではなく、普段では見られないみんなのユニークな姿に感動させられた。初参加の私にとって、とてもHAPPYで濃い、くせになりそうな新年会だった。


新年会にて記念撮影
 

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