かあちゃんのおやつ 〜残りご飯で作る団子編〜【2010.03】 |
グループホーム第2 北舘 貞子
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毎日午後三時はおやつの時間だ。みんな楽しみで、スタッフの手作りのおやつをわいわいと食べる。私は甘いものが苦手で、おやつなんて作った事がない・・・「どうしよう」と担当の日は朝から悩む。利用者さんには糖尿病や高血圧等、色々な病気もある。「おやつ」だけど糖分を控えて作ると、甘いもの大好きな久子さん(仮名)から「砂糖かけてくいてぇじゃ」手厳しい声がかかる。
そこでふと思いついたのが、「残りご飯で作るお団子」だ。手軽に作れて甘さも控えめ、お団子は利用者さんもみんな大好き。そこでみたらし団子を作ってみると、「うめなぁ」と声があがった。「これ、ご飯でつぐったってがぁ」と驚きの顔も。沢山作ったのだがあっという間にそれぞれのお腹の中に消えていった。「よかったぁ」と皆の笑顔に嬉しくなった瞬間だった。
数日後、好評だったのでまた作ってみようとキッチンに立つと、「団子つぐるのが? ほんとにまんまでつぐるってが?」と桃子さん(仮名)が興味津々で近づいてきた。「てつだってけで」と言うと「でぎるべか」と言いながら、もうすでにエプロンを手にしている。
ボールにご飯を入れてこね始める。「手さくっついでわがねじゃ」とご飯がいっぱいついた手を持ち上げてみせる桃子さん。「グローブみたいだなぁ」と私もはしゃぐ。
ご飯を潰したあとは丸めてお団子にする作業。桃子さんはボールの中のご飯を適当な大きさに分けてくれる。「少しおっきいか?」 「ありゃ、ちっちぇがったが」といちいちコメントをしながら作業をしてくれている。
ところが分ける大きさがまばらなのが納得いかなかったのか、突然「おらわがね、おめやれ」と私に振ってくる。大きさや形がまばらなのも手作りのいい所なのだが、生真面目で諦めの早い桃子さんだった。「オラまるめるがらよ、オメやれ」と団子に丸める作業に自分で移る。そうしてあぁだこうだと言っているうちに団子が出来上がる。「うまぐできたなぁ、いがった」と笑顔いっぱいの桃子さんと私だった。 |
2人で朝からだんご作り
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≪みたらし団子の作り方≫
1.ご飯茶碗一杯に対して片栗粉計量スプーン大で二杯を混ぜ合わせる。
2.手に水を付けながらご飯の粒が気に成らなくなる
程度に潰しながら捏ねる。
3.捏ねたご飯を、適当な大きさに分けお団子に丸める。
4.大き目の鍋にお湯を沸騰させ団子を茹で上げる。鍋に入れた団子が浮いてきたら鍋から取り出しバットに入れる。
≪みたらしのたれ≫(団子20〜40個)
濃い口しょうゆ 大さじ2
水 35cc
水(片栗粉用) 25cc
片栗粉 10g
砂糖 150g
※分量は大体の目安です。好みや団子の量に応じて変えてください。
鍋に醤油、水、砂糖を入れ沸騰させ水溶き片栗粉でとろみを付ける。団子にたれをかけて出来上がり(^^♪
みたらしの他に、黄な粉、胡麻、胡桃、あんこ味の団子も美味しいです。簡単ですので是非試してみてください。
☆もち米を入れて炊いたご飯だと更に美味しく出来上がります。 |
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