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年越しうどん【2010.01】

デイサービス 小田島 隆生
 

 デイサービスも1年の終わりということで、12月最後の日に「年越しそば」を作って食べることにしました。ただ、今回は「そば」ではなく「うどん」を作ることに。そばと違い作り方が簡単で、小麦を練って、踏んで、伸ばして切って、茹でるだけという手軽さが、利用者の皆さんと一緒に作るのにいいなと思ってのことでした(関西ではそばではなく、運を呼ぶ、うんどん(うどん)を食べて「太く長く」を願うところもあるようです)。利用者の花子さん(仮名)から「作ったこと無いですけど、楽しみです」との一言もあり、はりきっていました。
 しかし、いざ作りはじめると、はじめてということもあってドキドキ、ハラハラでした。うどんなのにサエさん(仮名)は、「さぁ、皆さん小さく丸めて。人数もいっぱいですから40個くらいですよぉ!」と「小麦+練る=パン」が頭にあるようで、何度言ってもパン作りを指導するので影響して、「もっと、こうしてさ」と何やら手つきがあやしい?静香さん(仮名)がいたり・・・。
 踏む工程では「何してらのや?」と興味ありげに見ていた修さん(仮名)が「ながながいいな」と楽しそうに踏んでくれたのですが、加奈子さん(仮名)は「こうすればいいのか?」生地の上に立ったままでいました。切って麺にする工程では、「大丈夫簡単ですよ」と言いながら極太に麺を切るサエさん。「やったことないから」と自信なさげに言いつつ、細く上手に切ってくれた宏子さん(仮名)。「もう少し塩っけがあるといいですね」と味にこだわり、つゆの味見を何度もする花子さん。茹でている最中に、「食べるのまだだかぁ」とウズウズしている剛さん(仮名)。そんな一連の流れを素知らぬ顔ながら、実はしっかり見ている一平さん(仮名)がいたりとそれぞれの個性豊かな様子がありました。
 そんなこんなで何とか完成したうどん。「うどん美味しかったぞ」と普段多くを語らない正平さんが笑顔で言ってくれましたが、太さも長さもまちまち、良く言えばコシが強い?ものすごい弾力のあるうどんは、それぞれの個性がいい具合で絡み合った美味しいうどんとなったのではと思わされました。
 

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