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村上君のアーティスト魂【2009.10】

事務 米澤 充
 

  「今月は何の絵をかけば良い?」とワークステージの村上幸太郎君が毎月私に声をかけてくる。“絵”というのはあまのがわ通信に掲載する“絵”の事で、その月の活動の中で村上くんが最も印象深かったことを絵にしてくれている。その絵は村上君の1ヶ月のまとめになっているように感じる。
 村上君は平成20年1月号のあまのがわ通信から絵を掲載し始めた。それは平成20年12月号まで続いたが、平成21年1月から3月まで一時「あまのがわ短信」になって絵の掲載がストップしていた。私は村上君の絵を載せたいと思っていたところ3月に村上君を銀河の里から駅まで送る機会があり、“絵”の事を話しかけた。「普段何か絵を描いているの」と尋ねたら、アニメや漫画、ゲームのキャラクターを描いているとのことで、村上君のアーティスト魂が冷めていないことを確認できた。さらに、私が今年の4月号からあまのがわ通信の担当になったので、すぐさま村上君に声をかけた。村上君の返答はもちろん“イエス”。
 それから、月初めには冒頭のセリフで私に声をかけてくれる。何を描けばよいかと問いながら、村上君には絵の構想があるようで、私が「梅取りの絵はどうかな?」と言ったりしても「それは去年描いたからな〜…」とか「ちょっと難しいな〜…」といった具合で、結構首を傾けながら考えている。
 絵に描く内容が決まるまでそうしたやり取りが何日か続くが、いつの間にか村上君の中で絵の構想が固まり、もくもくと絵を描き始める。私は事務職で直接村上君と接する機会は少ないのだが、昼食時に一緒になるとたまに目 が合ってお互いに無言でうなずく。「(今絵を書いているからね。もうちょっと待ってね。)」「(うん、楽しみに待っているよ。)」そんな無言のやりとりが楽しい。
 絵が描き上がると、昼食時に「絵が出来たよ!」と声をかけてくれる。いつも悩み考え抜いた力作だ。村上君の絵は、人物の特徴をすごくうまく捉えていて、人物が小さく描かれていても、一目で誰を描いたのかが解る。
 8月末、村上君の絵のファンだと手紙をいただいた東京の菅原幸一さんが、岩手に用があった機会にわざわざ銀河の里に寄ってくださった。村上君と初対面となり感動の時間を過ごした。菅原さんは数年前の文通のやり取りで定期的に送っていた村上君の絵をきちんとファイルして 大事にしてくださっていてそれを持ってこられた。
 最近の絵とはまた一味違う以前の絵がすごく新鮮だった。菅原さんはスケッチブックをおみやげとして村上くんに渡された。長年、村上くんの絵を大事にしていただける人があった事がうれしかった。今後も村上君に絵を書き続けてもらいたいという思いがよりいっそう高まった。
 私も村上幸太郎くんの絵の一ファンとして、さらにファンが増えていくことを密かに願っている。
 


WS村上幸太郎「栗拾い」



菅原さんと2ショット!

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