私は今年の4月からグループホームから特養に異動となった。4月から始まったばかりの特養。これから自分たちで創り上げていく施設。最初は、「自分に出来るのだろうか?」と不安だった。
ユニット型の全個室対応という新しい形の特養は、その特徴を活かすにはどういうことが必要なのか。少人数で個室は果たしてメリットとなるのか。
プライバシーが確保できるのはいいが、その分死角は桁外れに増えるし、おむつ交換などの作業の効率は悪い上に職員の数は少ない。下手をすれば人間的関わりのないブロイラー管理に堕落してしまう落とし穴がある。
なんと言っても、重要なのは利用者さんとの繋がり、関係性だ。あらゆる業務は、作業も含めてそのためにある。それが果たして守れるだろうか。
特養も他の施設とは違う何かが芽生えていると感じる。例えば、利用者さんとスタッフが漬け物を作ったり、交流ホールを利用して、他のユニットと合流しておやつ作りを行ったり。どこかグループホームと似た空気があり、お互いの関係性を深めたり、繋げたりする時間を大切にしている。
こうした貴重な時間が減らないように、むしろ増やしていくよう意識し続けることが自分に出来る身近な努力目標だ。
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