3月の末から、ドキドキで始まった新人ケアマネージャーとしての仕事。引き継ぎの担
当ケースに会い、大まかな手続きを一巡し、なんとかやれそうかなと感触にホッとしていた矢先、待っていましたとばかりに新規の相談が次々とやってきた。
緊急な相談内容との初回面談は緊張する。制度も、サービス内容もわからず相談に見える家族の話を聞きつつ、何が必要か?何が出来て、何が足りない?と自分のなかで整理していく。私の引き出しの中の情報を並べても見えてこないことが多く即答できない歯がゆさを感じながら、「検討して連絡します。」とひとまず話を聞いて面接を終える。
その後が大変だ。状況を判断し考えられることを並べてみる。ケアプランを組み立てて本当にこれでいいのか、前任者、管理者といろんな所に連絡をとりながら練り上げる。その後、今度はサービス提供の事業所との調整に入る。
緊急を要する場合が多く、会いに行くのと同時に事業所の空きを確認する。そして情報を提供し、事業所の本人面接に同行し、本人、家族さんの意向を確認し契約にいたるという作業が続く。
とにかくあちこちにそれぞれ連絡がつくまでは落ち着かない、右往左往するしかない。しかしその右往左往がなぜか楽しいし、結構心地いいのが不思議だ。新人にしか味わえないだろうこの感覚がなかなかいいのだ。
混乱しながらも動いたぶんだけ出会いや支えを感じる。そうして仕事ができあがり、私も育っていく実感がある。相談のご本人、ご家族、関係機関と繋がり、さらに地域社会とつながる感じがある。里に来て6年目、私自身がこうして社会とつながっていることに意味を感じる。
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