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花見特集【2009.05】

ワークステージの花見   平成21年4月24日(金)  花巻市三郎堤

 4月24日は、ワークの作業を3時で切り上げ、近くにある三郎堤までお花見に行きました。惣菜班では紫芋饅頭をつくり、さやかさん(仮名)は特製のクッキーをタッパーいっぱい焼いてくれ、準備ばんたんでバスに乗り込みました。冬は白鳥がやって来る堤ですが、今は満開の桜が、川面に映って美しい。まぶしい日差しに目を細めながら、「はい、クッキー」と集合写真。
 堤の周りを駆け回ったり、じゃれ合ってのツーショット、大きな笑い声があっちこっちから聞こえてくる賑やかな花見。いつもの作業では見られない解放された笑顔がとても印象的でした。ワークの花見は、やっぱり「花より団子」かな?

ワークステージ 箱崎 琴乃

「はい、クッキー!」


村上幸太郎「花見〜手には饅頭〜」





グループホーム第1の花見  平成21年4月21日(火)  花巻温泉

 グループホーム第1ではこの春、新設の特養に4人の利用者さんが移り、新しい利用者さん4名を迎えた。私が実習で入った昨年とは全く違った雰囲気だ。1人の入れ替わりでも空気は変わると言うから4人ともなるとガラッと変わってしまうものなのだろう。確かに家族的雰囲気が強いほど、人がいれ変わる影響は大きいはずだ。
 その新しい家族で、今年の花見に出かけることになった。家族は新編成、私は新人という中で、当日を不安半分、楽しみ半分の気持ちで迎えた。あれこれ準備を整えて、車に乗り込みやっと出発。いざ目的地花巻温泉へと思ったとたん、私の隣に乗っていたミヤさん(仮名)が意外な言葉を私にかけてきた。「わらし家に置いてきた。ドア開けてけて」と涙目で訴えてくるのだ。私は動転してどうすればいいのかわからず「ごめんね。車は走っているからドアは開かないよ」と言うしかなかった。するとミヤさんは鋭い目でキッと私をにらんで「なんたら酷い人だぁ。おめぇ、わらし殺す気が!死んだらおめぇさおしつげるがらな!」とキツイ言葉を投げてくる。「出かけたとき家に子どもを置いてきてしまった」というイメージになっているんだなと気持ちもわかるのだが、それに対して、何も言えないでいる自分が情けなくなった。ミヤさんの不安は花巻温泉に着くまで続き、私には不機嫌で目も合せてくれない。どうしようもなく不安を募らせるなかで花巻温泉に到着し、花見がスタートした。
 ここでミヤさんの気持ちは切り替わるのか、治まるのか、花見を楽しんでくれたらいいなとグラグラする気持ちを抑えながら、たくさん話し掛け、ごちそうを並べ、おやつを差し出した。するとミヤさんは車中のことはなかったことのように別人の顔で「ありがとうござんす」と満面の笑みで返してくれた。私はホッとして“よかった”と嬉しくなった。 満開の桜の下で「キレイだね」と口々に語る利用者さんと一緒にいられる幸せを感じながら、とても味わい深い花見になった。


 ドキドキし、辛くなったり、嬉しくなったり、たくさんの感情が込み上げる花見の一日だった。嬉しい事や楽しい事ばかりではないけれど、日々繰り広げられるグループホームの世界は個々の利用者さんの心の世界でもあると思う。銀河の里では、人として大切な事に気づかされる毎日だ。新人らしく何事にも驚きながら頑張っていきたい。

グループホーム第1 村上 ほなみ
 


飲み物買ってきたぞ〜
 


車中からのお花見
 

グループホーム第2の花見  平成21年4月19日(日)  北上市展勝地

 グループホーム第2では、「お花見」が新年度に入って初めて全員での外出となった。晴天の日曜日、桜満開の北上展勝地で桜を堪能し、料亭でお弁当をいただいた。お部屋の窓からは、北上川の流れと満開の桜並木、川を跨いで空を泳ぐこいのぼりが一望できた。
 食事会の終わりに、私は新しい入居者のお二人にプレゼントを渡した。新しい居室に飾ってほしくて、メッセージカードを作った。カードには入居してから撮ったそれぞれの写真を貼った。これから写真をたくさん撮って、いろんな思い出を一緒に作って行きたい。 

グループホーム第2 佐々木 瞳
 





しだれ桜の下で


桜が1つ1つ目の前に


皆で美味しくお弁当をいただく


桜並木にうっとり
 

特養の花見  平成21年4月20日(月)  イトーヨーカドー裏通り

 満開の桜の下―不安そうだった利用者の顔に、笑みがこぼれた。
 5月はじめ、不安と期待の中で「特養・銀河の里」がスタート。利用者のみなさんは不安を抱えながらの入居だったろうと想像する。入居から二十日あまり経ったお花見ドライブ。車に乗って景色を眺め、外の空気を思いっきり吸い、満開の桜を見上げたその表情は、確かにいつもと違っていた。風はまだ冷たかったが、そこには温かい空気が流れていたように思う。
 私たちの生活(暮らし)はまだ始まったばかり。これから巡ってくるいくつもの季節を、こうやって共に感じながら過ごしていきたいと強く感じた春の1日だった。 

特養 藤井 みどり
 




デイサービスの花見  平成21年4月23日(木)  花巻広域公演

 皆で初外出の花見。12時の出発までに、入浴を済ませ、みんなでおいなりさんを作り弁当を詰め、荷物の最終チェック…とやらなければならないことが様々あった。
 おいなり作りはちょっと大きいかしらと時折顔を見合わせながら、桜でんぶを飾った豪華なものになり、弁当箱に厨房から来たおかずを詰めてみると凄いボリュームになり、こんなに食べられるかしら?!と笑ってしまった。広域公園で食べたときには、美味しいねと笑みをこぼしながら、おなか苦しいと話しながらも一口、また一口食べている利用者さんもいて、外に出て食べると気分も変わっていいのかな、と感じた。手持ちの紙に「花巻広域公園」と書く方もいた。
 スタッフとしては準備不足等の反省点もあった。でも、みんなで食べたお弁当、他事業所の方々との交流、外へ出て山の緑に触れ、満開の桜を見ながらのドライブを通して、利用者さんが“春”という季節を感じることのできた「最高のお出かけ」になっていたらいいなぁと願った。 

デイサービス 小田島 鮎美
   





お弁当はおいしいですか〜?


皆でお弁当づくり
 

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