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銀河の里との出会いの中で【2009.04】

デイサービス 櫛引美里
 

 私は今年の3月に短期大学の食物栄養科を卒業して、ご縁があり銀河の里で働かせていただくことになった。介護についての勉強は全くしてこなかった私が飛び込んだこの世界に、最初は不安しかなかった。介護という職業に“つらい”“大変”といったイメージしか持てなかったからだ。しかし実際に利用者さんと関わりを持ってみると、私がイメージしていた“施設”や“介護”ではなく利用者さんにこちらが助けられている、教えられているような感じを受けた。また“みんなで見守る”という先輩スタッフの利用者さんに対する姿勢に、銀河の里のチームワークを感じた。私は施設をしらないのだが、銀河の里は何かが違うと思う。今の私にはその“何か”を感じることはできるが明確に言葉にはできない。これから利用者さんやスタッフのとの出会と関わりの中で、その“何か”を探索していきたい。
 デイサービスは様々な個性が満開だ。良夫さん(仮名)はいつも拳を振り上げ、通りがかりの人に手を出したり、スタッフの手を掴む力も強い。油断すると手が飛んできて、痛くて本気で腹が立つ時もある。でも話しかけるとニッコリ笑顔になる。手を出すことは良夫さんなりのコミュニケーションの取り方のような気がした。幸子さん(仮名)はホール内を歩き回っていて落ち着かず「ドロボー」や「小ばかたれ」などと大きな声で叫び、暴言を吐くこともあるけれど、「あっちに行け!!」と叫んでも、周りに人が居なくなると「こっちさ来い!!」と手招きしてくれる。常に誰かと一緒にいたい人なのではないかと感じた。


 介護の現場は、人との出会いの場として存在し、本気で怒ったり、悩んだりしながら、こころのダイナミズムを体験する空間ではないかと思う。銀河の里での様々な出会いを通して自身を成長させることができると期待している。
 


折り紙でお花ができました

 

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